2025/06/15 15:46

真珠の「核(かく)」とは、真珠を作るときに貝の中に人工的に入れる「芯(しん)」のようなものです。真珠の中心にあり、その周りに真珠層(カルシウムの層)が何重にも巻きついて、最終的に真珠になります。


🔍 真珠の核とは?

✅ 定義:

真珠核とは、養殖真珠をつくる際に、母貝に挿入される小さな球状の物質で、真珠層がその周りに形成されます。


🏐 核の素材

一般的に使われる素材:

  • 淡水産の二枚貝(マガキガイなど)の貝殻を削って作った球体で、通称「ビーズ核」または「シェル核」。

  • 高品質で安定した素材として世界中で利用されており、日本のアコヤ真珠、タヒチ黒蝶真珠、南洋白蝶真珠などで使われています。

🧪 核の役割

目的 説明
真珠の形を整える      球体の核を入れることで、丸い真珠になりやすくなる
真珠層の形成を促進      異物が入ることで、貝がそれを覆うように真珠層を形成
生産効率を上げる      短期間で大きく、美しい真珠を作るために重要

💡 核の有無による違い

種類 核あり 核なし
使用例   海水パール(アコヤ、黒蝶、白蝶)        多くの淡水パール
  丸く整いやすい        不定形になりやすい(近年は技術向上で丸も可能)
真珠層の厚み   薄め(核の上に数ミリ)        厚め(すべて真珠層)

🧭 参考:天然真珠には核がある?

天然真珠には核はありません。
自然に異物(砂や寄生虫など)が入って、それを貝が自然に覆ったものなので、核の素材も形も不規則です。