
パールは英語Pearlの和訳で、真珠の意味です。淡水パールも海水パールも、どちらも本物の真珠(=自然素材)になります。
現在売られている淡水パールや海水パールはほとんど養殖パールのことを指しており、自然素材になりますが、「どうやってできるか」「希少性」「価格」などに大きな違いがあります。アコヤ真珠・黒蝶真珠などは海水養殖パールの中で品質の高いもの高級品として重宝されます。
🔷 1. 生産される場所・母貝の違い
種類 | 育つ場所 | 使用される貝 |
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淡水パール | 湖や川などの淡水 | イケチョウガイ(主に中国) |
海水パール | 海(湾や沿岸) | アコヤ貝(日本)、黒蝶貝(タヒチ)、白蝶貝(オーストラリア)など
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🔷 2. 真珠層の構造(核の有無)
種類 | 核の有無 | 特徴 |
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淡水パール | 基本的に「核なし」または小さな核 | 真珠層が厚く、丸くないものも多い |
海水パール | 核あり(球状のビーズを入れる) | 表面は滑らかで、丸みがあるものが多い |
🔷 3. 見た目(形・テリ・色)
種類 | 形 | テリ(光沢) | カラー |
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淡水パール | 不定形〜楕円が多い(丸玉もある) | 柔らかくナチュラルな光沢 | ピンク、ラベンダー、ホワイトなど |
海水パール | 丸玉が中心(高精度) | 強いシャープな光沢 | ホワイト、クリーム、グレー、黒など(貝の種類による) |
🔷 4. 価格
種類 | 傾向 |
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淡水パール | 比較的安価(大量生産が可能) |
海水パール | 高価(1つの貝から1粒、育成期間も長い) |
🔷 5. 耐久性
種類 | 特徴 |
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淡水パール | 真珠層が厚い → 傷つきにくく耐久性が高い |
海水パール | 真珠層が薄め → 扱いに注意が必要な場合も |
🌊 養殖パール vs 天然パールの違い
項目 |
養殖パール |
天然パール |
生成方法 |
人の手で貝に核や刺激を与えて真珠を作らせる |
自然に偶然できる(人の介入なし) |
発見される確率 |
高い(管理された環境で生産) |
非常に低い(数千個に1個程度) |
現在の流通量 |
市場に出回っている99%以上が養殖 |
ごくわずかで入手困難 |
価格 |
比較的手頃~高級品まで幅広い |
非常に高価(希少価値が高い) |
形や品質 |
均一で美しいものが多い |
不規則な形が多く、サイズ・質もばらつく |
主な産地 |
日本、中国、タヒチ、オーストラリアなど |
天然は主に湾内や海底など偶然発見される |
本物かどうか? |
本物の真珠(天然素材) |
本物の真珠(天然素材) |